本日平成22年3月31日をもって、祝津のシンボルの一つでもある日和山灯台の霧信号所が99年の歴史に幕を下ろしました。
多くの関係者の見守る中、午前10:00から廃所式が行われました。廃所式では「明治44年設置以来、船舶の航行安全のために寄与して参りましたが本日をもって99年の歴史に幕を閉じることになりました。日和山灯台霧信号所が地域の漁業者、海事関係者、国内外の多くの船舶に対し果たしてきた功績は、これら関係者や地域住民に長く語り継がれるものと信じてやみません。」と小樽海上保安部より式辞があり、式辞後に「霧信号停止」の合図で停止ボタンが押され、永年にわたり海上保安の為に尽力した任務を終えました。
最後には関係者が献酒し、霧信号所の永年の役目を労いました。

先日もこの「掲示板」に掲載させて頂きましたが、近年のレーダーやGPSなどの機器の発達により、視界不良の時でも簡単に測位することが可能になり、いままで霧笛を鳴らし続けてきたこの霧信号が本日をもって役目を終え、廃止となった訳です。
今日最後の霧笛を聞きましたが、気のせいかいつもより小さな音で「悲しみの声」にも感じました…。

しかし、日和山灯台はまだまだ光を灯し、航海安全の為に、祝津から石狩湾を見守っています。

5月に行われる「おたる祝津ニシン祭り」では、この日和山灯台の一般開放も行われるそうなので(5月22日土曜日午前10時~午後3時)是非一度この日和山灯台をご覧下さいませ。