2025.4.25
「ゴールデンカムイ」撮影道具の展示 茨木家中出張番屋
角 胴 と 粕 玉 について
茨木家中出張番屋に展示している「角胴(カクドウ)」および「粕玉(カスダマ)」は、2023年3月、小樽市祝津で行われた「ゴールデンカムイ」のロケで使われたものです。
ニシンの豊漁が続いていた明治から昭和初期は、
食用となるのは1~2割で、それ以外はニシン粕と呼ばれる農業用の肥料に加工されました。
「角胴」は大きな釜で煮たニシンを搾り、水分や油分を取り除く道具で、「角胴」で圧搾したニシンの塊を取り出したものが「粕玉」で、それを筵(ムシロ)に広げ細かく砕いて天日干しにし乾燥させました。
乾燥したニシン粕は、俵に詰め本州や四国などに運ばれ、米や綿花、藍などの肥料として、農作物の収穫高向上に貢献しました。

下の写真は、「角胴」「粕玉」が映っている (右下)連続ドラマ「ゴールデンカムイ」の一場面です。道具「角胴」については、スペースの関係で基本部しか展示出来ませんでした。スペースが確保でき次第、全体を展示したいと思っております。また、少ないですが 撮影現場の貴重な写真も展示しています。
今月6日よりNetflixでドラマ版の配信が始まりました。先にドラマを見るか、先に番屋を見るか・・・。
当地祝津では、先日映画第二弾と思われる撮影が行われました。ドラマ版撮影に比べ 小規模でしたが、
著名なキャストさんも来られましたヨ、誰かはナイショです。道具類のもらい物は有りませんでした(笑)。
ニシンのふる里 祝津で、「金カムとニシン」に浸って下さい。
